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小さな店舗ほど、最初に動線と収納を考える理由
カフェ、サロン、クリニック、物販店、事務所など、小さな店舗では「人がどう動くか」「物をどこに置くか」が営業のしやすさに直結します。
客席より先に、働く人の動きを見る
小さな店舗では、客席や施術スペースを少しでも広く取りたくなります。けれど、働く人が毎回遠回りしたり、片付ける場所が足りなかったりすると、営業中の負担が増えます。
来店から案内、注文、会計、受け渡し、施術、準備、片付け、商品補充、清掃、ゴミ出しまで、平面図の上で線を引くように動きを見ると、狭くても無理の少ない配置が見えてきます。
収納は余った場所ではなく、使う場所の近くに置く
収納は、最後に余った場所へ入れるものではありません。使う場所の近くにない収納は、結局使われにくくなります。
たとえばカフェなら、カップ、豆、紙袋、掃除道具、レジまわりの備品、ストック食材があります。サロンなら、タオル、薬剤、カルテ、清掃道具、スタッフ用品があります。同じ収納量でも、使う頻度と置く位置が合っているだけで、日々の動きはかなり変わります。
バックヤードを小さくしすぎない
店舗面積が限られていると、バックヤードを削って客席や売場を広げたくなります。ただ、バックヤードが足りない店は、営業中に見せたくない物が表へ出やすくなります。
在庫、掃除道具、スタッフの荷物、ゴミ、配送物、書類や備品をどこに置くか。客席や売場を整えるためにも、裏側の場所を最初から計画しておく必要があります。
照明とコンセントは営業内容から決める
照明やコンセントは、内装の最後に決めるものに見えますが、本当は営業内容と一緒に考える部分です。
照明は、商品を見せる、手元を明るくする、席を落ち着かせる、外から見た印象をつくるなど、役割が分かれます。コンセントは、レジ、決済端末、冷蔵庫、ドライヤー、施術機器、掃除機、パソコン、看板、音響など、営業に必要な機器から逆算します。
お客様の居心地と、スタッフの使いやすさを分けない
雰囲気のよい店でも、働く人が使いにくいと長く続けにくくなります。反対に、作業性だけで決めると、お客様にとって落ち着かない空間になることがあります。
客席から見える棚、カウンターの高さ、入口からの視線、待つ場所、荷物を置く場所、スタッフが通る幅。小さな寸法の積み重ねが、店の印象と使いやすさを決めます。
物件を借りる前に確認したいこと
テナントを借りる前には、電気容量、給排水の位置、換気や空調、防火、消防、用途、原状回復、工事可能時間、看板、搬入経路を確認します。
物件契約後に分かると、希望していた営業内容に合わないことがあります。候補物件の段階で、設計と現場の両方から見ることが大切です。
最初の相談で整理できること
小さな店舗づくりでは、最初にすべてを決める必要はありません。ただ、早い段階で動線、収納、設備、予算、開業時期を整理しておくと、後から困ることを減らせます。
吉松建築設計では、大阪南部を中心に、小規模店舗や事務所の計画を、設計と現場の両面から整理しています。まだ物件が決まっていない段階でも、候補物件の写真や図面を見ながら相談できます。